厚生労働省が24日に公表した2023年の賃金構造基本統計調査(速報)によると、非正規で働く人たちを含むフルタイム労働者の平均賃金は前年比2.1%増の31万8300円で過去最高となりました。上昇幅としては1994年の2.6%以来、29年ぶりの高水準です。

年齢別の伸び率では
▽55歳~59歳が1.7%
▽20歳~24歳が2.7%
▽25歳~29歳が2.8%
若年層の伸びが目立っています。

産業別では
▽電気・ガス・熱供給・水道業が41万200円
▽学術研究、専門・技術サービス業が39万7500円
▽金融業、保険業が39万3400円
などとなっています。

調査は23年7月に実施され、厚労省は例年3月に賃金構造基本統計調査の結果を公表していました。今年からは1月に速報として一部データを発表し、春闘で労使に基礎資料として活用してもらう考えです。速報には審査が終わっていないデータも含まれているため、3月に改めて確報が発表されることになります。
今回の結果について厚労省は「コロナ禍からの経済活動の回復と賃上げ機運の高まりを背景に賃金が伸びていると考えられる。企業はこうした状況も参考にして賃上げを検討してもらいたい」としています。


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