従来は紙ベースで行うことが多かった行政への各種届出でありますが、年々利便性が高まっていることから電子申請の利用率も増加しています。 ただ、現実的にはまだ電子申請に対して抵抗があるという事業主様も多いのではないでしょうか。 しかし、利便性は今後も高まっていく可能性が高く、2020年(令和2年)4月より電子証明書無しでも電子申請が出来るようになります。 詳しくは後ほどご説明させて頂きますが、無料で取得できるID・パスワードを利用することで電子申請が可能になるのです。
電子証明書は電子申請を行う際に、申請者が送信する電子データが安全なものであるかを確認するためにあるものです。信頼できる第三者(認証局)が間違いなく本人であることを電子的に証明する為に使われます。書面取引の際の「印鑑証明書」や「実印」に相当するものと言えます。なので現在では電子証明書が必要となる申請などをする際は予めこの電子証明書を取得しておく必要があります。
ID・パスワードを取得することで電子証明書が省略可能になることをお話させて頂きましたが、そのID・パスワードの取得方法についてもご説明させて頂きます。ID・パスワード取得の際には「GビズID」という経済産業省が作成したホームページを開いていただき、gBizIDプライム作成というボタンを押して取得手続きを進めてください。11/11現在でもIDの取得は可能となっておりますが、実際にID・パスワードのみを使って電子申請が可能となるのは2020年4月以降となります。
ID・パスワード以外に社会保険電子申請ソフトが必要となりますが、このソフトは厚生労働省のHPで2020年4月に無償提供される予定となっております。 ソフトの無償提供が開始される前にID等の取得を済ませておくと良いでしょう。
電子証明書が不要となるとメリットが多いように感じますが、デメリットはどんなところでしょうか。 まず、制度開始当初はこのID・パスワード方式では出来ない申請もあるかもしれません。今後順次拡大はしていくかと思われますが、すべての申請がID・パスワード方式に対応するのはまだもう少し先の話となりそうです。
今後、ID・パスワード方式の申請につきましてはまた新しい情報が入り次第こちらのブログでもお伝えしていく予定です。
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